研究内容

マテリアルイノベーションつくばの研究開発

マテリアルイノベーションつくばでは、炭素のナノ材料であるグラフェン材料などを3次元的に組み合わせることによって、“安全”“急速充電”“ハイパワー””長寿命”な蓄電デバイスやLIB正極・負極材料、既存のキャパシタなどの性能向上を目指して、研究開発を続けています。

独自材料

グラフェン材料

グラフェン材料は、炭素から作られた典型的なナノ材料物質で、質量当たり最も大きな表面積を持ち、最も薄い物質であるとともに電気伝導に優れており、いくつもの「最高性能」を有する物質です。

いくつもの“最高の物質性能”を持つ優れた素材

  • 質量あたり最も大きな表面積:2,630 m2/g
  • 最も薄い物質:0.34nm
  • 優れた電気伝導度:銅・銀を上回る
  • 最も高い電荷移動度:Siの百倍以上

独自技術:事業を支えるコア技術

カーボンナノチューブ(CNT)をスペーサーとして層間構造が安定保持される「グラフェン/CNT」は、グラフェンの再スタックが抑制されるためキャパシタ用電極材として理想的な複合材料です。エネルギーを担う電解質イオンを効果的に蓄積させるために、独自技術によりグラフェン材料とカーボンナノチューブを3次元的に組み合わせ、サンドイッチ複合構造を形成させます。

グラフェンの両面を活かす三次元ナノ構造を開発

独自製品

ラミネート型大容量グラフェンスーパーキャパシタの開発

マテリアルイノベーションつくばで開発されたラミネート型大容量グラフェンスーパーキャパシタ

  • 電極サイズ:30 mm x 30 mm
  • 定格電圧: 3.7 V
  • 容量:3.8 mWh (定格静電容量 2 F)
  • 充電時間:5秒以下